保育士として働く上では、必ず知っておきたいことがあります。
このサイトでは、保育士の本質に関わる大切なことを解説いたします。
現在保育士として勤務されている方や保育士を目指している方も是非参考にしてみてください!
ポイント①子どもたちの安全を守る
保育の現場では、何よりも優先されるのが「子どもの命を守ること」です。
遊びや活動の中には、思わぬ事故や怪我のリスクが常にあります。保育士は、「予防」「即対応」「冷静な報告」が求められます。
- ヒヤリハットの共有と活用をする
転倒や誤飲など、未遂で終わった事例でも記録に残し、職員間で共有する
小さな事故の兆候を見逃さない
園全体で“再発防止”の意識を持つ - 安全確認をする
毎朝、保育室・園庭・遊具の点検を行い、危険な箇所はすぐに改善する
落ちた画鋲やおもちゃの破損、小さな石ころも事故の元になる可能性がある
誤飲、戸締り、園内全ての危険物チェックをする
日常的に目を光らせる習慣をつける - 子どもの行動を“先読み”する
「今、あの子が登っているけど転ぶかも…」と、危険を予測して声かけや見守りを行う
事故が起きてからではなく、起きる前に動けるようにする - 避難訓練の意味を理解する
定期的に実施している避難訓練を子どもたちと一緒に身につける
地震や火事、不審者など対策を日常的に意識する
ポイント②子どもたちの変化に気づく
子どもは日々成長し、体調や心の状態も変わりやすい存在です。
その小さな変化にいち早く気づけるかどうかが、保育士としての重要な資質です。
- 日々の観察を丁寧に行う
朝の体調チェックで「顔色が悪い」「ぼーっとしている」などの変化を見逃さない
食事・排泄・遊び・睡眠といった生活全般の中に変化のヒントがある - 子どもの“いつも”をよく知る
「この子は普段こんな感じ」という“基準”を持っておくことで、変化に敏感になれる
担任だけでなく、フリー保育士や他クラスの先生との情報交換をする - 保護者との連携を大切にする
「昨日、あまり寝ていなくて…」などの家庭情報がヒントになることもある
お迎え時の何気ない会話から、家庭の様子が見えることもある - 小さな気づきも職員間で共有する
「お昼寝中に何度も目を覚ましてた」「お友達との関わりを避けていた」なども共有し、必要に応じて保護者にも伝える
ポイント③保育指針や法律を知っておく
子どもと関わる仕事は、感覚や経験だけではなく、根拠ある知識も必要です。
特に、厚生労働省が定める「保育所保育指針」や、「児童福祉法」などの基本的な法律を理解しておくことは、信頼される保育士になるうえで重要です。
- 保育所保育指針の理解する
保育の目標・内容・年齢別の発達課題などが明記されている
「なぜこの活動をするのか」の理由が説明できるようになる - 児童福祉法・子ども家庭庁の役割を理解する
児童福祉法は、子どもを守るための基本法
子どもの権利や保育士の責任を明確に理解することが大切 - 虐待防止法と通報義務を理解する
虐待の兆候に気づいたら、通報する義務がある(迷ったら園長や専門機関に相談)
「気のせいかも…」で終わらせないことが命を守る行動につながる - 保育士配置基準や職員の労働条件を理解する
子どもの年齢によって保育士の人数が定められている(例:0歳児は3人に1人以上)
自分の働き方や権利を守るうえでも大切な知識
自分自身を大切にすることも重要 ~心と体のケア~
保育士は体力も気力も求められるハードな仕事です。
だからこそ、「自分の調子が悪いときに無理をしない」「ちゃんと休む」ことも、保育の質を保つうえでとても重要です。
- 自分を責めすぎない・完璧を求めすぎない
子どもにとっては「笑顔の先生」が一番
無理に笑顔を作らず、「今日はしんどいな」と感じたら、誰かに話す
自分の感情を押し殺すことが、バーンアウトの原因になる - 定期的な健康管理と睡眠の確保
健康診断、予防接種、バランスの良い食事、十分な睡眠を習慣にする
保育士の健康は、子どもたちの安心に直結する
帰宅後や休日は仕事を忘れて好きなことをする
頭と心の切り替えを意識する - 同僚や家族に頼る・話す・相談する
頼ることは甘えではなく「支え合い」
何でも話せる同僚や家族がいるだけで心が軽くなる
「1人じゃない」と思える職場環境づくりに協力する
<<チェック>>
ここでは、保育士さんとして自分自身を大切にすること~心と体のケア~についてお伝えいたしました。
「笑顔の先生」でいるためには、自分自身をまず知ることも重要です。
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まとめ
保育士の仕事は「子どもと楽しく過ごす」だけではなく、安全・発達・法律・自己管理といった、さまざまな要素が関わっています。
日々の保育に追われながらも、こうした視点を持ち続けることで、保育士としての成長につながり、子どもたちにとってよりよい環境をつくることができます。