「毎日子どもたちの笑顔のためにがんばっているけれど、
なかなかお給料が増えない…」
そんな風に感じたことはありませんか?
保育の仕事は体力も気力も必要で、責任も大きいお仕事です。
それでも「やりがいだけでは続けられない」と思う瞬間もありますよね。
そんな保育士さんを支えるために作られたのが、
『処遇改善手当制度』です。
この制度を知ることで、
「自分のがんばりがどんな形でお給料に反映されているのか」
「これからどんなキャリアアップを目指せるのか」
が見えてきます。
今回は、保育士さんに知っておいてほしい
処遇改善手当制度のポイントをわかりやすくまとめましたので、最後までご覧下さい。
「処遇改善手当」ってなに?
「処遇改善手当」とは、保育士さんのお給料(処遇)を良くするために、国や自治体が行っているサポート制度のことです。
保育の現場でがんばる保育士さんが、安心して長く働けるように、給与アップやキャリアアップを支援する仕組みとして作られています。
つまり、簡単に言うと、
「処遇改善」=「がんばりが給与に反映される制度」なんです。
処遇改善にはいくつかの種類があります
令和7年度から新しい仕組みとなり、3つの区分にされています。
従来までは、処遇改善等加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3つに分けられていましたが、加算制度が一本化され、よりわかりやすく、事務負担の少ない仕組みになりました。
- 区分Ⅰ[基礎分]
保育士としての経験に応じた昇給の仕組みの整備や職場環境の改善を図るもの
対象:全職員 - 区分Ⅱ[賃金改善分]
保育士のベースアップ等の賃金改善を図るもの(特に経験年数に応じた賃金の上昇など)
対象:全職員 - 区分Ⅲ[質の向上分]
保育士としての技能・経験の向上に応じた追加的な賃金の改善を図るもの(キャリアアップ研修など)
対象:該当者(研修等の修了者)
詳しくは、以下をクリックして詳細をご確認ください。
<こども家庭庁:令和7年度以降の処遇改善等加算について>
処遇改善手当を受け取るには?
処遇改善の制度は、園側が自治体に申請して受け取る仕組みです。
そのため、保育士さん個人で申請する必要はありませんが、園によって支給のタイミングや配分方法が異なります。
▶もし「私の園ではどうなっているんだろう?」と気になったら、園長先生や主任の先生に聞いてみるのもおすすめです。
<例>
・処遇改善等の手当制度って、どのように反映されていますか?
・処遇改善等の手当制度って、どのような形で職員に支給されていますか?
・給与にも処遇改善手当が含まれているか、確認させていただいてもよろしいでしょうか?
・キャリアアップ研修を受けると、手当って増えるのでしょうか?
※それぞれの園によって支給については異なりますので、事前に丁寧な言い方で確認すると良いでしょう。
自分のがんばりがしっかり評価される
以前は、「保育士はお給料が低い」と言われることもありましたが、今は経験・努力・スキルがきちんと評価される流れに変わってきています。
キャリアアップ研修でスキルを身につけることで、役職についたり、手当をもらえるチャンスも増えています。
まとめ
- 処遇改善手当は、保育士さんのお給料をアップさせる国の制度
- 経験やスキルによって、支給額や内容が変わる
- 園によって支給方法が異なるため、確認してみるのがおすすめ
あなたのがんばりは、確実に「形」として評価される時代になっています。
是非制度を正しく理解して、自分のキャリアアップと給与アップにつなげていきましょう。
