保育士試験の受験方法|概要|日程・手続き方法などを解説|ほいくあい

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保育士試験は試験科目が多く、比較的難しい試験となっています。また年2回(前期・後期)しかないため、試験の概要を確認し、しっかり対策する必要があります

保育士試験の日程や試験科目、手続き方法などを解説します。保育士試験合格を目指している方は、対策を始める前に試験の詳細を確認しておきましょう

保育士試験の概要

保育士試験は年2回実施されています。それぞれ筆記試験と実技試験があります

<筆記試験>
受験科目は全9科目です
①保育の心理学 ②保育の原理 ③子ども家庭福祉 ④社会福祉 ⑤教育原理
⑥社会的養護 ⑦子どもの保健 ⑧子どもの食と栄養 ⑨保育実習理論
・2日間にわたって行われ、1日目は4科目、2日目は5科目となります
・マークシート方式です
合格基準は各科目60%以上の得点獲得となります
・筆記試験で1科目以上合格した場合は、一部科目合格通知書が発行されます
・合格した試験科目は、合格した年を含め3年間有効。3年以内に全科目合格するのが難しい 場合は、科目免除の有効期限を延長することも可能です
・筆記試験の全科目に合格したら、実技試験に進みます

<実技試験>
・実技試験は ①音楽 ②造形 ③言語の3科目のうち、2科目を選択して受験します
・受験申請をした後は、選択した試験分野を変更することはできません

保育士試験の日程

保育士試験は年2回実施されています。それぞれ筆記試験と実技試験があります

<日程>
・全国の都道府県のさまざまな場所で試験が行われます
・詳しくは、以下画像をクリックして詳細を確認してください

 詳細確認はこちらをクリック⇓

保育士試験の手続き・申し込み

保育士試験に受験申請する方法は、[オンライン申請]と[郵送申請]の2通りがあります
ご自身のやりやすい方法で、受験申請をしましょう

「オンライン申請」
・オンラインで受験申請する場合は、まず受験申請ページにアクセスします
・必要事項を入力した後に顔写真・証明書などをアップロードし、受験申請地を選択します
・クレジットカードもしくはコンビニエンスストアで受験手数料を支払うと、登録したメールアドレスに受付完了メールが届き、手続き完了です
・オンライン申請は、受験申請の手引きを請求する必要がないため、受験申請にかかる費用を安く抑えられます

「郵送申請」

・郵送申請する場合は、まず受験申請の手引きを請求しなければいけません
・請求してから到着するまで5〜10日程度かかるため、前もって準備することが大切です
・到着したあとは、受験申請書に必要事項を記入して顔写真を貼り付け、証明書を準備します
・専用の振替振込用紙を使って郵便局の窓口で受験手数料を支払い、受験申請書と一緒に簡易留で郵送すれば手続き完了です
・郵送で申請する場合は、申請受付期間最終日まで消印有効です

保育士試験の免除制度

ここでは、保育士試験の免除制度を解説します

<一部科目合格の免除>
・保育士試験の筆記試験9科目のうち1科目でも合格すれば、一部科目合格の免除の対象となって、次回の試験科目から免除となります
・ただし教育原理と社会的養護は2科目同時に、かつ60%以上の点数を獲得しないと合格にはなりません
どちらか一方の科目のみ60%以上の点数を獲得していた場合は、免除の対象にはなりません
 
<合格科目免除期間延長制度>
・合格科目免除期間延長制度は、筆記試験の合格科目の有効期間が通常3年間であるところを最長5年まで延長できる制度です
ただし免除期間延長には、対象施設での一定の勤務実績が必要です
・合格科目免除期間延長制度を利用したい場合は、合格科目免除期間延長申請用勤務証明書を提出しなければいけません

<幼稚園教諭免許所有者の免除>
・幼稚園教諭の免許を所有している場合は、免除申請をすれば、下記の2つの筆記試験科目及び実技試験が免除になります
①保育の心理学 ②教育原理
・幼稚園教諭免許の1種・2種・専修のいずれも、免除になる科目は同じです
・指定保育士養成施設で筆記試験に対応する教科目を習得した場合も、筆記試験科目が免除となります
筆記試験に対応する教科目について詳しくは、学校にご確認ください

<社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の免除>
・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の資格をもっている場合は、下記の3つの科目が免になります
①社会的養護 ②子ども家庭福祉 ③社会福祉
・科目免除を受けるには、受験申請の際に登録証のコピーを提出しなければいけません
・その他の科目に関しても、指定保育士養成施設で所定履修により筆記試験科目および実技試験に対応する教科目を習得した場合は、免除の対象です

気になる難易度・合格率など

保育士試験は、難易度が高いと言われる国家試験の1つです

・例年20~30%程度の合格率であることが多いです
合格率が20~30%程度と低い理由は、筆記試験の科目が多く、全科目で60%以上の点数を獲得する必要があることが影響しています
・実技試験の合格率は、例年80〜90%前後と高いので、筆記試験が大きな壁になっていることがわかります